今シーズン最後のバッジテストを振り返って

 
3月5日(月)天候雨
昨日からの雨が翌日まで続いております。
 
南部の福山、広島も雨の月曜日となり傘をさして通勤しました。
 
本日もスキースクール開校しています。
本日の当番からの報告はありません。
 
残業を終えて帰宅後いつもの様にブログ作成をはじめましたが、気がつけば日付が変わってしまい火曜日となってしまいました。
アップが遅れてすみません。何を書いたら参考になるのか、色々悩んでいる内に時間が経過してしまいました。
検定員としては、まだまだ経験不足ではありますが、長い受検生経験を踏まえて少し付け加えさせて頂きました。
 
さて、前書きはこれくらいにして当日1級の検定員も務めました石井により昨日のバッジテストのレポートをさせて頂きます。
 
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3月4日(日)、曇り空の下気温が下がりバーンは硬く締まっていましたが、予報より早く検定開始前から小雨が降り始めました。
 
視界は良好でしたので、滑走、ジャッジにはあまり影響ありませんでした。
 
                                                     
 
10時にミズナラコースリフト降場左側付近に集合して、バッジテスト検定会の開会式を行ないました。
受検者は1級4名、2級3名、3級2名でした。
1級検定員の木村副校長の司会により検定員の紹介と本日の主任検定員の落合主任から検定の概要、諸注意の説明があり、
各級に分かれて検定開始となりました。2級は博多(豊)先生、3級は為藤(ためとう)先生が担当しました。
1級以外は、講習検定のため、2時間の講習の中で適合斜面を含めて様々なコースを滑走しながら検定が行なわれました。
 
1級は、3種目プナコース、不整地小回りをカエデコースを使用して3人の検定員(落合、木村、石井)による実技テストを行いました。
検定にあたっては、加藤校長にもサポート頂きました。
 
バーンは綺麗に圧雪されて、朝一番の硬めの雪質から徐々に緩んで程よい状態になっていきました。
 
受検生は今シーズンはたっぷりと雪があり、今日まで充分練習ができてきたのではないでしょうか?
 
テストは、最後の種目の検定パーンであるカエデコースでインスペクションを行なった後、ブナコースに移動して、大回り、小回り、
フリー滑降の順番で行いました。
 
            
 
            
 
11時半頃に最後の種目の検定を終え1級の検定は終了しました。
 
 
            
 
雨のため、閉会式と合格発表は13時半に体育館内で行なわれました。
 
木村副校長が司会進行を行い、各級の担当検定員から講評に続き合格発表が行なわれました。
 
本日の合格者は1級1名、2級3名、3級2名でした。
 
            
 
1級合格者には落合主任から合格証が手渡されました。
 
          
 
写真は本日の合格者です。
 
合格された方、おめでとうございます。シーズン後半での受検合格でありお疲れ様でした。
この級に留まることなく更に上を目指して頑張って下さい。
 
残念ながら、不合格だった方、検定員の全体講評、個別の講評とアドバイスを参考にして是非次回リベンジして下さい。
 
今シーズンもお蔭様で無事検定を終える事が出来ました。
検定にあたっては、一般スキーヤー、ボーダーの皆様、スキー場スタップ、パトロールの方々をはじめ皆様にご協力頂き有難うございました。
 
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この機会にせっかくですので今後の参考として検定の着眼点(どこを見させて頂いているのか)等を含めて補足説明させて頂きます。 
 
検定員としては、受検者が設定された斜面の中で、その級に相応しい滑走能力を表現してくれているかを見させて頂いています。
 
専門用語でいえば、①ターン運動の構成(ポジショニングとエッジング)、②斜面状況への適応度(スピードとターン弧の調整)、
③運動の質的内容(バランス、リズム、タイミング)となります。
 
私のイメージとしては、1級である以上、斜度はきつくなりますが、2級以上にスピード感をもって滑走し種目にあったターンをして頂きその運動の質を能力として評価させて頂く事になります。
 
検定の講評でもありましたが、スキースクールに入って基礎をしっかり身につけて頂くのが早道だと思います。
スキーは脚を動かす運動です。そのために重心を含めて色々なところをうまく動かす練習をします。
その積み重ねが、合理的な滑りとなり、検定の求めている滑りになります。
昨今は自然で楽な身体に優しい踏ん張らない滑り方を推奨しています。
結果として急斜面でスピードを出しても暴走にならないコントロールできる滑り方を身につけて頂く事もできると思います。
悪い我流が身につくとなかなかそこから抜け出せません。滑走後身体が痛くなります。
自分の滑りを確認する意味でもスクールをご活用下さい。
 
また、検定で求められる滑りの内容についての理解を深める意味でも事前講習以外でもスクールをご活用頂ければと思います。
実力がありながら、理解不足のために検定で力を発揮できない受検者も見受けられました。
検定に疑問を残して臨むのではなく、レッスンの中で要望や疑問点があれば、どんどん質問して下さい。
 
最後に、練習時間(滑走日数)は必要です。1級合格のためには、2級合格から60日必要という事を聞いた事があります。
特効薬はありません。無理をせずできるところから練習しましょう!緩斜面から徐々に斜度をあげていきましょう!
但し、練習の仕方によっては合格までの滑走日数を短くする事はできます。練習仲間も必要です。
ひとりで練習するよりスキースクールで仲間を見つけて一緒に楽しく上達しましょう!
ご入校お待ちしています。